認知症の種類
認知症の種類にはアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、アルコール性認知症、
レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症(ピック型)、若年性認知症などがあります。
アルツハイマー型認知症は最も多く、認知症の約半数をしめます。
体験そのものが抜け落ちるような記憶の障害、手順や捨てる物がわからないなど
判断力の障害、時間や場所や人がわからない見当識障害が特徴です。
アルコール性認知症は無関心、意欲低下、
表面的な思考、段取りができないなどの前頭葉機能低下の症状などです。
レビー小体型認知症は幻視症状や
パーキンソン病症状を伴うのが特徴です。
虫がいる、こどもが遊んでいるなど無いものが見えたり、
体がこわばって小刻みで歩くようになります。
レム睡眠中に大声を出してしまったり、鬱状態になったりすることもあります。
脳血管性認知症は突然発症する、記憶障害、空間認知障害、
抑鬱、感情失禁(感情を抑えられずすぐ笑ったり泣いたり)などが特徴です。
多発性の小さい脳梗塞(ラクナ)によるものと、
脳血管障害の片麻痺に合併するものがあります。
判断力や人格は比較的保たれますが、段階的に進行します。
嚥下障害、ふらつき、尿や便失禁を伴いやすいものです。
前頭側頭型認知症は前頭葉の機能低下のため
反社会的行為も見られ、言葉の内容が乏しくなるのが特徴です。
万引き行為や衝動的な行為もあります。道に迷ったりせず、
比較的判断力が保たれています。
若年性認知症は65歳以下の発症のもので、
アルツハイマー型だけではありません。
仕事や家事で忙しい中で、同じことを何度も言う、重要な書類を置き忘れる、
目的地を忘れるなどできづかれることが多いです。
経済的な問題も生じますので制度面や家族のサポートが欠かせません。